(一財)経済産業調査会 <<< 前の画面へ戻るお問い合わせ会員サービスメールマガジン登録経済産業情報会員刊行物
リレーエッセイご執筆者に次号のご執筆者をご紹介頂きます2024. 2  RIETI  LETTER
Stay hungry,Stay foolish.顔画像と経歴



平和酒造株式会社  代表取締役社長  山本  典正

 2023年は海外出張を22回したと いう投稿を先日したのだがその間に会っ た複数の友人からそのことについて話題 がふられることがあった。

 まわりから声が上がるのも無理もなく 月2回ペースであり我ながらよくもまあ 馬鹿の一つ覚えのように世界を飛び歩い たなと年の終わりにしみじみ振り返って 思う。

 海外取引先の増加や日本酒海外市場の 急成長などが平和酒造という企業体とし ての理由だが、きわめて私山本典正とし ての私的な理由もある。

 実は私は2017年に京都大学のMB Aに通う中である目標を立てた。

 それは年12回海外出張に出るという 馬鹿な目標だ。

 社会人としての学び直し期間、経営を しながら二年にわたって通い自分と向き 合ったがそこではっきりと浮き上がった のが自分が今後歩んでいきたい道、そも そも何を志向性として抱えてきていたの かだ。

 それが簡潔に言えば国際志向と起業志 向である。

 国内大学を卒業しベンチャー企業に就 職しながらも起業という夢を諦め家業で ある酒造りを継承した私にとっては果た せなかった20代の夢ともいえるだろ う。

 日本酒紀土、リキュール鶴梅、クラフ トビール平和クラフトを立ち上げ、日本 橋兜町にどぶろく醸造所、ベトナムでの 醸造支援、大卒新卒での酒造りのノウハ ウを下にした出版など他の人からみれば 多様な活動をしてきたと捉えられるかも しれないが根本的なエネルギーとなった のがそれかもしれない。

RIETI LETTER 表紙画像 飢餓感という言葉では自分では表した くないが周りからはそのようにみられる かもしれない。

 そんな腹の底にある志向に気付いた私 が自分に課したのが先ほどの目標であり それを達成していくことでやり残した自 己課題への糸口を見つけられるのではな いかと設定したわけだ。

 17、18、19年ミッションクリア、 国際性は保有でき兜町での新業態の創出 にめどをつけることができた。

 そんな矢先に訪れたのがコロナだ。 20年、21年は海外渡航に自主隔離 が伴い泣く泣く未達。というかゼロ。 24回の負債がうまれた。

 22年5月から隔離期間がなくなり 22年は18回海外出張に行き6回の負 債を、今年は10回の負債を返済、残り の負債は8回笑

 来年も20回も行くのかと考えるとた め息が出てくるが自分との約束だ。愚鈍 に取り組みたい。

 そしてその目標の達成率に伴って探し たかった糸口も見つかってきているよう に感じている。

 Stay hungry,Stay foolish. はスティー ブ・ジョブズが大学生に餞として送った 言葉だ。

 海外出張がそろそろ飽き始めている自 分だが今一度決意を固める意味でもこの 言葉を噛み締めてみたい。

リレーエッセイ 「Stay hungry,Stay foolish.」(リーチレター 2024年2月号)
平和酒造株式会社  代表取締役社長  山本  典正

 info@chosakai.or.jp
 http://www.chosakai.or.jp/

無断転載を禁じます 一般財団法人経済産業調査会

Copyright 1998-2023 Reserch Institute of Economy, Trade and Industry.
<<< 前の画面へ戻るお問い合わせ会員サービスメールマガジン登録経済産業情報会員刊行物(一財)経済産業調査会ポータル